最後の一ページを見て、小川哲だいすきだと思う。
無我夢中で読んだ。物理本で買おうと思ったらAmazonのセールでKindleで半額になっていたので思わずそちらを買ったが、物理本も買おうと思った。
小川哲の作品において、皮肉さと前向きさ、そして他者という存在の理解できなさが、本当にちょうどいい。会ったら思わず握手を求めてしまうと思う。そうして小川哲なら、作家を偶像化するわたしを脳内でまるっと戯画化するんだろうと思う。
あーー、面白かった。
ハヤカワのTwitterで見て、どうしても読みたく、大垣書店で探す。ここの大垣書店には「ちょっといい棚」があり、それが本当にちょっとよく、それ以来選書を信頼しているため、ないわけはないと思って探すがない。なぜだ。店員さんに聞くとなんと在庫切れ。他店舗でもほとんどなくお取り寄せ、ということで、平積みされていた『われら闇より天を見る』を買ったのだった。
どうしてもはやく読みたく、仕方なくネットで買う。しかし4000円弱する、統合失調症が多発する一家についてのドキュメンタリーという建て付けの本書が在庫がないほど売れているの、いったい何が起きているのだろうと思う。
もちろん、内容は充実していて、タイトル通り、さまざまな研究を引き合いに出し、一家を通じて、統合失調症について、環境、遺伝的要因の両面で検討していて、すごい、面白い。が、なんとなく、統合失調症という今は自分と関わりのないところにある病をどこか消費的に見てしまったのではないかな、とかも思う。
信頼している本屋さんの一つである大垣書店烏丸三条店で平積みされていたので買う。
内容はもちろん、主人公のダッチェスの人物造形がとってもとっても魅力的で、悪態のつき方も思い切っていて最高。しかし、帯で最後の一文を煽りすぎで、ちょっと最後拍子抜けというか。
『かなわない』が面白かったので、その後を、ということで買う。『かなわない』はちびちび読んでいたのに対し、今作は章ごとにガッと読まねばならぬ、と思わされる勢いがあり、一気に読んでしまった。
ECDって聞いたことあるんだよなあ、とずっと考えていて、試しにググったら、高校時代に大好きで繰り返し聞いた加藤ミリヤの「ディアロンリーガール」のネタ元の人で、全然知らない人でないかんじがしてしまいがっくりくる。
高校時代の私の恋愛観は加藤ミリヤと椎名林檎と江國香織の作品によってできていたことを思い出す。
なんと、feat. ECDで「新約ディアロンリーガール」というのがリリースされていたので聞いてみる。久しぶりのミリヤの声。泣ける。